逃避行から帰ってきた

女性なのに初海外旅行を一人で行く、という半ば無謀な10日間だったが、無事に帰国。
旅程はミュンヘン3日間、ハイデルベルク1日間(以上ドイツ)、そしてパリ3日間(フランス)。
行きも帰りもアムステルダムスキポール空港経由だったので、オランダもいちおう寄っていることになる(お土産もなぜか買った)。
なんだか放置気味のこのブログも、内容ができることになりよかったよかった。
ということで、明日から新学期なんだけど、ちまちま旅行記書いてみる(遡及日記)。*1

*1:予習はどうした、という突っ込みはなしの方向で・・・

ミュンヘンで電車に乗る

アムステルダムでの乗り換えはすんなり完了。ただ、成田の出国をとおった後に買った緑茶を放棄するはめになった。EU圏内に入るときにも例の液体持ち込み制限があるというのを知らなかったため。


ミュンヘン行きの飛行機はこっちでいう国内便と同じで小さめで、ドイツ人であふれていた。
ああ、そういやオクトーバーフェストなんだよね。国内外からも人がたくさん集まるせいでホテルが5倍の値段になる超有名なビール祭り。そうそう、2日後に私も行く予定なのだった。わくわく。
またもやとなりのおねえさんにドイツ語で話しかけてみたら、なんでもミュンヘン出身で里帰りなんだそう。彼女も、祭りをとても楽しみにしていた。


ミュンヘンで荷物を待っているともうすっかり夜。
ものすごい冷え込みで、ぶるぶるしながら電車のホームに向かう。
自動販売機もあるけど、よくわかんないので親切そうなお兄さんが受け付けやってるカウンターに。
聞くと、
ミュンヘンツアリストカードというトラム・バス・Uバーン(地下鉄)が乗り放題になる周遊券は1日分と3日分しかないうえ、中心部のゾーンのみかそれ以外のゾーンも含めるかで値段が違う。空港は結構遠いゾーンにあるので、今日は普通の切符をかって、明日からの3日間を中心部のフリー切符にしたほうが安いことがわかった。
うん、この時間じゃもう他にはどこにもいけないもの、それでいい。
ツアリストカードを買うと無料でついてくる地図が、ものすごく役に立つものであることも判明したので、ホクホクして電車に乗る。


・・・・・そう、乗ってしまった。


実は、ドイツの電車やバス、トラムには改札がない。
改札がないのでするっと入ってしまえるのだが、切符を買わないでよいというわけではない。
切符をもって、空色の小さな箱に切符をいれて、ガチャンと刻印をしてもらわないと、有効なチケットにはならないのだ。
その刻印機、バスやトラムなら車内にあるのだが、地下鉄の場合はなんとエスカレーターの手前にあるのだ。気づいたときにはもう遅かった。
・・・いくらお金払っても無賃乗車。罰金の対象に。


まあ、幸い車掌は来なかったんだけど・・・ヒヤヒヤしますねえ。


レンタルで借りていった携帯もなんとか使えて、ステイさせてもらう子と連絡がつき、ほっとした。
はあ、やっと休める。

最初はホテルを予約していたのだが、一緒にいくはずの友達がキャンセルしたのを契機に解約。
どうしたものかと思っていたら、ドイツからの留学生に友達を紹介してもらえた、というわけ。
友達の友達だから、当然初対面。
あつかましくてすみません・・・。
日本からのおみやげも喜んでもらえたみたいで、ほっとしてシャワーを浴び、寝入った。

一人旅に出発

初海外は、一人旅。
25になってから海外旅行というのもどうかしてるが、それを一人で行くっていうのはもっとどうかしているだろう。
別に最初っからそのつもりだったわけではなく、友人がキャンセルする事態になったのが1週間前で、もうキャンセル代が惜しくてそのままいくことにしただけのことなんだけども。


成田発アムステルダム行の機内は、予想に反して、日本人が割と多かった。
ま、自分もそうなんだから、しかたないけど。
あいにくの真ん中席だったのだけど、通路側に座っていた女性と、あまりに飛行機が揺れるので笑うしかなくなったときに一緒に笑ったのをきっかけに話し始めた。
聞けば、あっちも同い年で一人旅。
おおお、仲間が!
もっとも、あちらは初めてではなくて、何度か行ったことがあるみたいだけど。。。
通路側の方にはトイレのたびに立ってもらうことになるので、仲良くなると精神的に楽。
自分の専門のこととか、相手の専門のこととか、いろいろ話をしてたら、あれ、これ一人旅だっけ、という状態に。
あー楽しかった。


彼女と私はアムステルダムからの目的地が違うので、乗り換えでお別れ。
一緒に飲んだコーヒーについてきたオランダ名物シロップワッフルがとても美味しかった。

単語集×旅行ガイド×よみもの×マンガ=これ

イラスト会話ブック ドイツ

イラスト会話ブック ドイツ

イラスト会話ブック フランス―フランス語

イラスト会話ブック フランス―フランス語

世の中に単語集はいろいろある。
そのなかには、絵がたくさんついているものもたくさんある。
でも、
そのまま読んでも
そのまま指差しても
そのまま単語集として使ってもよい、
そのまま旅行先に持っていっても薄くて軽くて使いやすい、
という度量のある本は、そう多くは無いのではないか。

このイラスト会話ブックシリーズは、それを満たした商品である。
出版元はJTBパブリッシング。旅行会社の出版社だけあって、現地情報が詳しい。
詳しい、というレベルが半端ない。
旅行者が陥りがちな勘違いをマンガやイラストで紹介している。
また、
ヨーロッパ言語には「性」がつきものだが、このシリーズはちゃんと表示している。
そして、見開き2pが1テーマであり、写真や絵が多用されていて、
ぱらぱら眺めるだけでも十分に楽しいのである。

そして、極めつけは一番最後のセクション。
ここでは、日本の地理・文化・料理その他もろもろについて、その言語でいかに説明するかが書いてある。
もちろんイラストつき。
これはとても重要なことで、現地の人と仲良くなったら、いろいろとこちらも教えたくなる。
そのときに、ものすごい助けになる。
場合によっては、自分も知らないことも書いてあったりして。。。
国際交流するためには、自分の国のことを知らないといけない。
そのことをきちんと押さえている良書。


このシリーズはいろんな言語で出されている。
もし海外旅行や留学生のお世話など、身近に外国語を使う機会があるのなら、
ぜひ手にとってほしい。
1000円札一枚の使い方としては、けっこう正しいと思うから。

家屋倒壊事件

ぎょっとするニュース。

木造民家が倒壊 東京・渋谷、老朽化か

 26日午後3時50分ごろ、東京都渋谷区上原3で木造2階建ての民家が倒壊したと119番があった。警視庁代々木署によると、築約80年の民家には80歳と74歳の姉妹2人がいたが、倒壊前に逃げ出して無事だった。同署は老朽化が原因とみている。

 調べによると、民家は昭和3年(1928年)に建築された。姉妹は事情聴取に「1階にいたら、ミシミシという音がして崩れ始めたので逃げた」と話しているという。

 現場は小田急代々木上原駅近くの住宅街。(01:31)
日経新聞
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080826AT1G2603B26082008.html

このニュースを伝えた朝8時のフジテレビの番組のレポーターがなんだか変なことを言っていた。

「周辺住民は皆「危ないから取り壊してほしい」と行政やら警察やら消防やらに言っていたのだけど、
住んでいるおばあさん2人が住みたいから、と言っているからどうしようもない」
という説明のところで、
なぜか旧借地法・旧借家法を援用していた。
現地レポーターいわく、
「旧借地法の時代ですので、居住者の「居住権」が強いんですよ、だから法的にはどうしようもない」

・・・ん、なんだかおかしいぞ。

確かに戦後直後の住宅難から借家人を保護するために、今から考えるととんでもない事態(所有権者が住む必要があっても追い出すわけにはいかず、同居せざるをえないとか)が生じた法律、という話は大学の課程のどっかで習ったような気がする。

でもねえ、「築80年でいつ壊れてもおかしくない斜めになってる家」を取り壊すことに
反対できる性質のものじゃあないでしょうよ。
それなのに、ましてやこの家が借地上にあるのか、借家なのかも明示しないまま(少なくとも当該番組は言っていない)に「旧借家法の時代だからね」とコメントするのってどうよ。
まあ、未だに「旧」借家法が適用される時代の建物が残っているというのもすごいけど。


・・・とここまで書いていて、そういやうちの前の長屋(築100年)も取り壊したばかりだった。
ほっとけば大惨事。
他人事じゃあないなあ。

ドイツ語不変化詞辞典(新装版)

ドイツ語を専門的に使う人々必見。
白水社HPから情報を仕入れたが、アマゾンにも載ったみたいなので・・・

ドイツ語不変化詞辞典 新装版

ドイツ語不変化詞辞典 新装版

2000年に謎の絶版だったそうで、8年たってやっと手に入れられることになる。
もっとも、自分がドイツ語を始めたのはたしか2000年のことだから、
今まで知らなかったのも無理も無いか。
先生からの推薦もあるし、最近とみに必要性を感じる本なので、早く入手したい。